========================================================================== scan SCSI device -- scdrv version 0.99a edition #02 (C) Copyright 1998, TARO ==========================================================================  SCDRV は SCSIで接続されたデバイスの各種情報を表示するプログラムです。  SCSI機器のフォーマット/キャッシュ/ノッチパーティションといった各種情報、 ディスクドライブのパーティション情報(PC/AT 互換機、およびFMR/TOWNS 区画に 対応)を確認することができます。  ASPIマネージャを組み込んだMS-DOS、あるいはWindows 95/98 のMS-DOSプロンプ ト、Windows NTのコマンドプロンプトで動作します。ただし、Windows NTでは32ビ ット版のSCDRV32.EXE を使ってください。  SCDRV はSCSIを対象としたプログラムですが、16ビット版のSCDRV.EXE はBIOSを 使ってアクセスできるIDE ハードディスクに対しても使用できます。 ※ 32ビット版のSCDRV32.EXEを使用するためには WinASPI32 が必要です。WinASP I32 が組み込まれていない場合は、アダプテック社のftp サイト、 ftp://ftp.adaptec.com/pub/BBS/win95/aspi32.exe ftp://ftp.adaptec.com/pub/BBS/winnt/aspi32.exe からASPI32.EXEを入手してインストールしてください。  本ドキュメント中ではSCDRV と表記したときは、16ビット版のSCDRV.EXE と32ビ ット版のSCDRV32.EXE の両方のプログラムに共通の内容を意味するものとします。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §1-1 ファイル構成 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  SCDRV は以下のファイルから構成されています。 ++------------++------++----------------------------------------------++ ファイル名 タイプ 説明 ++------------++------++----------------------------------------------++ SCDRV .TXT text 説明ファイル(本ファイル) SCDRV .EXE bin 16ビット版実行プログラム DOS、Windows 95/98用 SCDRV32 .EXE bin 32ビット版実行プログラム Windows 95/98/NT用 ++------------++------++----------------------------------------------++ -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §1-2 実行環境 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  16ビット版のSCDRV.EXE はMS-DOS 汎用のプログラムです。MS-DOS のバージョン はV3.X系以降ならどれでも動作するはずです。Windows 95/98 のMS-DOSプロンプト から実行することもできます。  DOS /Windows 3.1 環境でインターフェースにSCSIを使用している場合にはデバ イスドライバとしてASPIマネージャを組み込んでおく必要があります。Windows 95 /98 ではSCSIカードのドライバがあれば基本的には使用できます。  32ビット版のSCDRV32.EXE はWinASPI が組み込まれたWindows 95/98/NTのコマン ドプロンプトで動作します。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §1-3 使用,転載,再配付について -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  このプログラムの著作権は作者が保持しています。  以下の条件に従って自由に使用してください。 1. 著作権表示を変更しないこと。 2. このプログラムを使用したことによって生じた損害はまったく保証し ない。 3. 作者はこのプログラムに不備があっても,それを訂正する義務を負わ ない。 4. 収録されているすべてのファイルを一括して配付すること。  感想・障害報告等,作者への連絡は, NIFTY-Serve PAH01170@nifty.ne.jp e-mail sp-taro@super.win.ne.jp まで,願いします。  電子メールでのお問い合わせは返事が遅れたり,あるいは返信のメールが行かな いこともありますので,予めご了承ください。  転載,再配付については作者の許諾を得る必要はありません。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2-1 SCDRV の使い方 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ■コマンドラインの書式 【書式】 SCDRV [-bios []] [-scsi [[:[:]]]] <オプション> 【パラメータ】 <コマンド> -bios BIOSサポートドライブにアクセスする  BIOSを使ってアクセスできるドライブの情報を調べます。このオプショ ンの指定がない場合は、接続されているSCSI機器を検索します。  にはドライブ番号(0〜)を指定します。ドライブ番号の指定 を省略した場合は、接続されているドライブをすべて調べます。  IDE ハードディスクのドライブ情報を表示したい場合はこのオプション を指定してください。 ※ SCDRV32.EXEではこのオプションは使用できません。 -scsi ::  指定のSCSI機器の情報を表示します。   はホストアダプタ番号、 はSCSI ID 番号、はLUN 番 号を指定します。 は複数のSCSIホストアダプタが使用できる場合に ホストアダプタを区別するために指定します。 は省略する ことも可能です。 <オプション> -? ヘルプ SCDRV の簡単な説明を表示します。 -l LUN を検索する  SCSIのLUN を検索します。  このオプションの指定がない場合は、LUN 番号は0として扱います。 -i 拡張INT13 を使用しない  拡張INT13 (interrupt 13h extensions)を使わないようにします。  BIOSを使ってアクセスするドライブに対して有効なオプションです。  8.4Gバイトを超えるIDE ハードディスクを使うためにはBIOSが拡張INT13 に対応している必要があります。 ※ SCDRV32.EXEではこのオプションは使用できません。 -p パーティション/トラック情報の表示  ドライブのパーティション情報、またはCD-ROMのトラック情報を表示し ます。 -d デバイスの詳細情報の表示  デバイスの詳細情報を表示します。 【解説】  SCDRV はコマンドラインにパラメータを何も指定をしないで起動すると接続され ているSCSI機器をすべて検索してその情報を表示します。  チェンジャー(連装)タイプのCD-ROMドライブや、PDドライブの情報を表示した いときには、LUN を検索するために -l オプションを指定してください。  -dオプションを指定したときの、SCSI機器の詳細情報の内容についてはSCSIの仕 様書/解説書等を参照してください。  表示桁数の関係でメッセージを省略していることもあります。 ATD: … AT disk 13X: … Interrupt 13h extensions BPB: … BIOS parameter block DCP: … Device configuraltion parameter CSH: … Cache control parameter DRP: … disconnect/reconnect parameter DRV: … Drive parameter FMT: … Format parameter NPT: … Notch/partition parameter VPD: … VPD information 【使用例】 scdrv -p -d -l scdrv -scsi 0:4 scdrv -bios -p sddrv -bios 0 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §2-2 注意・制限事項 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=  -bios オプションによるIDE ハードディスクの情報表示は、BIOSが正しく認識し ているドライブに対してしか実行できません。  Windows NT や PC UNIX で作成したパーティションには正常にアクセスできない ことがあります。  16ビット版のSCDRV.EXE で容量 8.4G バイトを超えるハードディスクをBIOSコー ルでアクセスするためにはBIOSが拡張INT13 に対応している必要があります。BIOS が拡張INT13 に対応しているかどうか調べるためには、デバイスの詳細情報を表示 する -l オプションを指定して「ATD:Interrupt 13h extensions」の項目を確認し てください。 【使用例】 scdrv -bios -d  Windows 95/98 はOSが拡張INT13 をサポートしています。したがって、BIOSが拡 張INT13 をサポートしていなくても、Windows 95/98上のMS-DOS プロンプトであれ ば拡張INT13 を利用できます。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= §3-1 変更履歴 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ■ ver.0.99a #00 ・プロトタイプリリース ■ ver.0.99a #01 ・LUN をスキャンする -l オプションを追加 ・Panasonic DVD-RAM(PD-2)用の対策を追加 ・FAT32/FAT32X のドライブ情報表示に対応 ・Defect Listを取得する機能を追加 ・32ビット版SCDRV32.EXE を開発 ■ ver.0.99a #02 ・ディスク/カートリッジがセットされていない場合でもキャッシュパラメー タ等を表示するように変更 ・拡張INT13 (interrupt 13h extensions)に対応