2002.10 System update notes
-- 2002年10月のシステム・アップデート・ノート
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2002.10.27 Plamo Linux 3.0 サーバー稼動開始
2002.10.26 120GB HD MAXTOR 6Y120L0 購入
2002.10.25 Plamo Linux 3.0インストール準備
2002.10.24 SuperDisk(LS-120)ドライブまたまたまた昇天

2002.10.27 Plamo Linux 3.0 サーバー稼動開始
 先日(関連記事-1関連記事-2)からの作業で、ハードウェア構成と主要アプリケーションのインストールも終わり、やっと Plamo Linux 3.0 を採用したLinuxサーバーマシン(venom IV)が動くようになりました。

 まずは SMP(Dual CPU)対応するのにカーネルを再構築したのですが、depmodコマンドでモジュールの依存関係を調べると Unresolved symbol エラーがボロボロと出ました。実際、モジュールのロードもできないしどうしたものかと思ってましたが、とりあえず必要なものはモジュール化しないでカーネルに組み込んでアプリケーションのインストール作業を続けることにしました。

 一番重要なのは Web サーバー Apache + スクリプト言語 php + データベース PostgreSQL なのですが、これらはコンパイル/インストール手順を自動化したスクリプトを作っていたので簡単に動きました。
 phpで作った一部のWebページが正常に表示できない問題が発生しましたが、これはphpの設定ファイルphp.iniを編集することで解決できました。
 PostgresSQL はバージョンアップしようかと思ったのですが、データを移行するのが面倒臭いので、とりあえず現状の 7.0.3 のまま使うことにしました。

 メール関係では Plamo Linux には Postfixqpopperが収録されているので、これらを使うことにしました。Postfix や qpopper はこれまで使ったことがないのですが、とりあえずこのまま使うことにしました。

 とりあえず、アプリケーションの設定が終わって先ほどのカーネル・モジュールのエラーをなんとかすることにします。
 シンボルの解決できなくてエラーが出ているようですが、depmod -a -F System.map とかマップファイルを指定するとエラーはでないので、モジュールそのものはちゃんと作成されているようです。
 それで、モジュールにバージョン情報をセットする CONFIG_MODVERSIONS をオフにしてカーネルを再構築したところ、depmod のエラーも出ずにちゃんと動くようになりました。

 あと、インターネット接続用ゲートウェイとして運用するためにファイアフォールの設定が必要なのですが、これまでのカーネル 2.2 + ipchainsコマンドから、カーネル 2.4 + iptablesコマンドでの設定に移行しました。
 そもそも、カーネル 2.2 と カーネル2.4 ではパケット・フィルタの構造が変わっていて、うちの設定はipcahinsの内容をそのまま、iptablesで置き換えただけでは期待した通りには動かないようです。
 これまでのカーネル 2.2では INPUT → FORWARD → OUTPUT という構成でしたが、カーネル 2.4 では処理の流れが変わっていて転送されるパケットはINPUTもOUTPUTも通らずらに FORWARD だけでされるようです。この辺りはアスキー UNIX MAGAZIE 2002.10月号の記事「Linux 2.4のnetfilter」(白崎博生 著)が参考になりました。
 これまでは転送されて出て行くパケットもOUTPUTチェーンでフィルタリングしていたのですが、カーネル 2.4では転送されるパケットはOUTPUTチェーンを通らないのでFORWARDチェーンでチェックするように書き換えました。
 細かい設定は後で調整するとして、とりあえずは従来と同じ設定での稼動はできるようになりました。

 ついでにいえば、Plamo Linux 3.0 に収録されている iptables をそのまま使うと、/usr/local/lib/iptables を見に行って必要なモジュールのロードに失敗するようです。とりあえず /usr/lib/iptables にシンボリックリンクを張って対処しましたが、Plamo LinuxのWebページに修正バイナリもあるようです。

 とにかく、これで一応は従来と同じように動くようになりました。
 まだ、バックアップやメンテナンス関係の設定が終わっていませんが、これは運用しながらゆっくりやっていこうと思います。

 これでしばらく様子をみて問題がなければ、runser.jpサーバーを運用しているLinuxサーバもPlamo Linux 3.0 に移行しようと思っています。

【参考資料】

○Plamo Linux

http://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/

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2002.10.26 120GB HD MAXTOR 6Y120L0 購入
 Linuxサーバ(venom III)をPlamo Linux 2.1 から Plamo Linux 3.0にアップグレードするため、新しいデータ保存用のハードディスクを買ってきました。

 最近、バルクの120Gバイトクラスのハードディスクは品薄みたいですが、MAXTOR の 120GバイトIDEハードディスク DiamondMax Plus 9 6Y120L0 (Ultra ATA/133、7200rpm) を見つけて、2台買ってきました。
 ついでに、先週(関連記事)壊れたSuperDisk(LS-120)ドライブの代わりに、3.5インチ フロッピィ ディスク ドライブ Panasonic JU-256A347P も買っておきました。

 既にOSは別のハードディスク(IBM IC35L080AVVA07)にインストールしてあるので、従来マシンの Tekram P5B50D-A5 からCPUその他、引っこ抜いて新しいマザーボード Tiger 230 (S2507D) に取り付けて、すぐに起動できました。
 そいえば、カーネルをSMP対応(DUAL CPU)でコンパイルし直すのを忘れていましたが、とりあえずは 120Gバイトのデータ保存用ハードディスクの内容を移すのが先です。データ保存用のハードディスクを従来のものをそのまま使ってもいいのですが、ファイルシステムを ext2 から ReiserFS に変更したいので、どうしてもファイル転送が必要になります。
 というわけで、とにかくデータを新しいハードディスクに転送する必要があるので、新旧の120Gハードディスクを接続して、とりあえずデータのコピーを開始しました。
 …けど、これがめちゃ時間がかかる。

 夜中に始めて、あとは寝て待っていたけど、起きてもまだ終わっていない。
 残り容量の変化から計算すると、転送速度は2Mバイト/秒くらいしか出ていません。ここでやっと、ハードディスクがPIOモードで動いていてDMAが無効になっていることに気がつきました。hdparmコマンド(hdparm -t /dev/hda)で読込速度を調べると 2.5Mバイト/秒しか出ていません。
 それで、hdparmコマンド(hdparm -d 1 /dev/hda)でDMAを有効にすると、40Mバイト/秒とまともな速度になりました。

 とにかくデータ転送も終わって、やっとハードウェア構成を本番用に再構成できます。
 今までは、SCSIカード(AHA-1510 ISA)とSCSI接続の5連想CD-ROMドライブ4台(関連記事)と4連想CD-ROMドライブ1台(関連記事)使っていたのですが、最近ではほとんど使っていないので外すことにしました。CD-ROMドライブを何台も用意するより、ハードディスクにコピーしておいたほうが速いし安いのです。

USB2.0+IEE1394PCI
玄人志向 USB2.0+IEE1394 PCI

 しかし、いざというときは外付のストレージも使いたいので、玄人志向のUSB2.0+IEEE1394インターフェースカード (製造元は AVLAB )を買ってきて、取り付けました。
 LANカードは 3Com 3C905B-TX と DEC 21140チップ搭載のもの(たぶんPLANET EN-9500)を取り付けて、ビデオカードはCreative Graphic Blaster Riva TNT2 を使いました。
 ハードウェアとしては特に問題なく動いているようです。

 後はシステム/ネットワーク/ファイアーフォールの設定、Web/プロクシ/ニュース・サーバーやデータベース等のアプリケーションのインストールと設定です。
 昨日の段階で主要なアプリケーションのインストールは済ませているし、従来の環境で使っていた設定ファイルをコピーすれば大半は動くのですが、カーネルが変わって設定方法が変わったものもあります。
 細かいチューニングは後でやればいいとして、とにかくネットワークやゲートウェイ関連の設定は済ませておかないと、インターネットに接続できないのが辛い。このマシンがインターネット接続のゲートウェイになっていますから、これがちゃんと動かないと、LAN内部のマシンはインターネット接続できないのです。

【参考資料】

○Plamo Linux

http://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/

TYAN

http://www.tyan.com/

玄人志向

http://kuroutoshikou.com/

AVLAB

http://www.avlab.com.tw/

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2002.10.25 Plamo Linux 3.0インストール準備
 Linuxサーバ(venom III)をPlamo Linux 2.1 から Plamo Linux 3.0にアップグレードすることにしました。
 今のところ カーネル 2.2 の Plamo Linux で特に問題はないのですが、カーネル 2.4 に移行したいので、このさい新しいPlamo Linux 3.0 をインストールすることにしました。

 カーネル 2.4 にしたい最大の理由はext3やReiserFS等の新しいファイルシステムに標準で対応している点です。
 これまでのファイルシステムext2だと、システムが不正終了すると、次回起動時にファイルシステムに矛盾がないかチェックされますが、ハードディスク容量が大きいとチェックに数十分かかることもあります。これがジャーナリングに対応したext3やReiserFSなら短時間ですむようになります。
 従来のカーネル 2.2でもパッチを当てればジャーナリングに対応したファイルシステムを使えるのですが、できれば標準で採用されているカール2.4にしようと思ったわけです。

 とりあえず現状の環境はハードディスクにそのまま残して、新しいハードディスクにインストールするつもりです。ちょうどこの前(関連記事)買った IBM IC35L080AVVA07 82.3Gバイト ハードディスクがあったのですが、データ保存用の120Gバイトハードディスクのほうが手持ちが無かったので新しく買ってくることにしました。

 それで、ハードディスクのことで思い出したのですが(関連記事)、マザーボード Tekram P5B50D-A5 は32Gバイトまでのハードディスクしか認識してくれないので、ついでにマザーボードも交換することにしました。とにかくハードディスクの容量制限さえ回避できればと思っていたら、うちには Dual Socket 370マザーボード TYAN Tiger 230 (S2507D) が余っていたことを思い出しました(関連記事関連記事)。
 Tiger 230 は VIA Apollo Pro 133A チップセット(VT82C694X & VT82C686B)ですけど、TYAN の Webページをチェックしたところ BIOS V1.06にアップグレードすれば 48ビットサイズの Big Drive にも対応できるようです(「Add Hard Drive 48bit size support」って書いてある)

 Tekram P5B50D-A5 では FC-PGA Pentium III 700MHz をソケット→スロット変換して使っていたので、CPUはそのまま TYAN Tiger 230 で使えます。

 後はデータ保存用の 120Gバイト ハードディスクを足せばハードウェア構成は新しくできるのですが、まずは手持ちのマシンを使ってPlamo Linuxをインストールしておくことにしました。ハードディスクは明日買ってくるつもりです。

 とりあえず GIGABYTE GA-BX2000+マシン(wiluna II)に IBM IC35L080AVVA07 を取り付けて、Plamo Linux 3.0 をインストールしましたが、とりあえずはちゃんと起動して動いているようです。
 TYAN Tiger 230 のほうは、手持ちのCPU (Celeron 300MHz)で動作確認だけしましたが、こちらも問題なさそうです。

 そういえば起動してみて初めて気がついたのですが、Linux kernel 2.4 なら USB2.0 (NECチップ)や Gigabit Ethernet(NS TP83820)もドライバを組み込めばそのまま認識して使えるようです。USB2.0接続のハードディスクもちゃんとマウントして使えました、データ保存用ならUSB2.0やIEEE1394の外付ハードディスクを使うのも悪くないような気がします。

【参考資料】

○Plamo Linux

http://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/

TYAN

http://www.tyan.com/

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2002.10.24 SuperDisk(LS-120)ドライブまたまたまた昇天
 また SuperDisk(LS-120)ドライブ LKM-F934 が壊れてしまいました。
 次から次えと壊れて(関連記事関連記事)、4台買って3台が逝かれたことになります。

 1週間くらい前、ディスクが読み取れなくなって分解(*)してヘッドを掃除したのですが、そのときはそれで直りました。今度気がついたときはドライブそのものが逝かれたようで、まったく動かなくなってしまいまた。
 しかし、いくらなんでももうこれ以上 SuperDisk に投資するつもりはないので、代わりの手段をとることにしました。
 (*) うかつに分解すると元に戻らなくてディスクが読めなくなるので注意しましょう(関連記事)。

 以前(関連記事)にも書きましたが、そもそもうちで SuperDisk を使っている理由は、3.5”フロッピィディスクと互換があって、そこそこの容量でブートできるドライブだからです。
 ATAPI接続のMOやZIPならブートはできるけど、3.5”フロッピィディスクを使うのに別のドライブが必要になります。最近なら3.5”フロッピィディスクはUSB接続にするという選択肢もありますけど、いまさらMOやZIPを買うのもばからしいし。

 というわけで、使い勝手は悪くなりますがCD-R/RWをブート用に使うことにしました。いわゆるブータブルCDというやつです。


BRL-04F
Bs Recoder GOLD 3の場合、トラックのプロパティを開いて「ブータブルCD」にチェックを付ける

 B's Recorder GOLD等のCD書き込みソフトはフロッピィデスク イメージを使ったブータブルCDを作成できます。これは、CDに焼いた内容をフロッピィディスクとしてエミュレーションとしてブートするもので、起動用フロッピィディスクの内容をそのままCD-R/RWに書き込みます。
 DOSやWindows 95/98/Me等の起動フロッピィディスクを使うことができますが、起動直後はフロッピィディスクをエミュレーションしているだけなので、CD-ROM内のファイルを読むためにはフロッピィディスク イメージのほうでデバイスドライバを組み込んでおく必要があります。
 うちは以前、SCSI接続のCD-ROMドライブが多かったこともあって、FDイメージを使った方法だとデバイスドライバを選択して組み込むのか面倒だったのですが、最近はほとんどATAPI接続になっているのでデバイスドライバもATAPI用だけあれば事足ります。

 フロッピィディスク イメージを使ったブータブルCDは、いったん起動用フロッピィディスクを作成して確認する必要があるのと、いったん作成したブータブルCDの内容は変更ができないので新しく作り直すことになります。

 実際に8cmサイズのミニCD-RWでブータブルCDを作成しましたが、しちゃんと動いてるようです。
 一部、収録するファイルを間違えて起動時にエラーが出ていますが、また変更するのも面倒だし実害はないのでほったらかしです。

 いまいち気に入らないのがブータブルCDをCD-ROMドライブにセットしたまま忘れてリブートしてしまうと勝手にCD-ROMドライブからブートしてしまう点です。フロッピィディスクだとリブートする前にたいてい気がつくし、フロッピィディスクはたまにしか使わないからセットしたまま忘れることはほとんどないのです。CD-ROMだとセットしたまま忘れてしまうなんてことはしょっちゅうだし、BIOS設定でいちいち起動ドライブを変更するのも面倒です。
 それでも、フロッピィディスクと比べれば起動は速いし、とりあえずはよしとします。
 ブータブルCDに不満がたまったら、今度はUSB接続のドライブから起動できる環境に移行しようと思います。

 それとそうと、SuperDiskドライブはいらなくなりましたが、FDイメージを使ったブータブルCDを作るのにフロッピィディスクが必要なので、結局フロッピィディスク ドライブは用意しておく必要がありそうです。

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